よその子の胃袋をつかんだ話
2019.09.21 Sat16:17 カテゴリー:日々の気持ち
夏休み。
高校生の息子の友達が、家に遊びに来るとのこと。
息子には「昼は何か買ってくるか、食べに行くから、ほっといてくれたらいいよ」と言われていたのですが、
来た子に思わず、
「簡単なものでよかったら作ろうか!おにぎりと卵焼きくらいしかできないけど」
と声をかけました。
すると、思いもかけないくらいキラキラした目を向けて、「え!いいんですか?」と。
「高校生、あんまりお金もないことだろうし、ランチ代が浮くと嬉しいだろうな」と思っての声掛け。やっぱり金欠だったんだなぁと思っていました。
夜、その子達が帰った後に、そんな話をすると、
「違うで。単純に、お母さんのおにぎりと卵焼きは人気なんやで」と。
聴けば、1年の時のクラスでも、2年の時のクラスでも、今の3年のクラスでも、私の卵焼きとおにぎりは、一緒にお弁当を食べる友達の間で人気なんだとか。
うちの卵は、お米をエサにした鶏の卵で、黄身が白っぽく、卵焼きの仕上がりも白い。「はまちゃんの白い卵焼きが上手い!」と噂になっているらしい。
おにぎりは、昼食時だけでなく、休み時間や放課後にも食べるらしいけど、その時に狙われてるそう。
どおりで、最近、おにぎりを2個から3個にしてくれ…と言っていたっけ。

中学から続くお弁当は、基本、前の日の残りかレンチンおかずにプチトマト。
プチトマトが切れている時は大慌てで、冷凍庫を開けて何か探します。
だけど必ず土鍋でご飯を炊き、銅の卵焼き器で卵焼き(だし巻き卵)を作っています。
毎日入る卵焼きに関して、そういえば、一度も文句を言われたことはなかったな。
私は料理が好きでもないし、得意でもない…。
もうすぐ巣立つ彼に「おふくろの味」を残せなかったなぁと思っていたけど。
あった。ありました。
「土鍋のご飯」と「銅の卵焼き器で作った卵焼き」。
「美味しい」とか「○○が食べたい」とかほとんど言わない、食に関して淡泊な息子だけど、友達に認められている私の「土鍋のご飯」と「銅の卵焼き器で作った卵焼き」は、きっと彼の「おふくろの味」になってると思いたい。