キャンピングカー記録 すまい方を考える
2019.08.29 Thu18:06 カテゴリー:おでかけ
お盆のお休み。
キャンピングカーで旅行に行ってきました。
その記録です。
今回は、「○○に行こう!」からではなく、「キャンピングカーを借りて生活する!」ということから始まった休みの計画。
運よく4泊で借りることが出来て、それから店の休みの調整、行先決定、宿の予約…と進めていきました。
今回借りたのはこんな車。
最近はワゴンタイプでトップがついてないものや軽のキャンピングカーもあるようです。
これはそこそこ大きいですが、一応普通車免許で運転が可能。
駐車場も高さだけ気にすれば、普通の駐車場にとめることもできます。
流し、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン(家庭用エアコンが後ろに)がついています。
後ろの席は土禁で、テーブルに向かって4人座れるようになっていて、その後ろにベッドスペース(定員2名)。
運転席の上もロフトのようになっていて寝る(定員2名)ことができ、テーブル席部分もベッド(定員2名)にセッティングできるので、合計6人寝れる。という容量でした。
→実際は??後述。
レンタカーを借りる前に気になっていたのは、細かいことかもしれないけれど「窓」。
普通の車の窓を想像していた私は、網戸とかないと不便だろうな…「快適な住居には、網戸付きの窓が必要!!」と思ってました。
…実際は、網戸とブラインドが内枠にきれいに納められてて安心。
写真はないですが、網戸もブラインドもない視界すっきりの状態にもできます。 すばらしい!!
窓の不安を解消したところで、後ろのベッドの下にある収納スペースに、キャンプ道具(今回はテントが要らないから、バーベキューコンロなどのキッチン道具とテーブル、椅子、シュラフ等)を詰めて出発~~。
ちなみに収納スペースは基本、車外から荷物を出し入れするのですが、室内側からも扉がついていて、便利でした。
荷物を積んだら、最初の目的地、福井県の前坂キャンプ場へGO!
車を走らせてすぐにわかったことですが、
キャンピングカーは揺れる!!
普通の車より重心が上にあるからだと思いますが、予想以上の揺れ。
普通の道でも、気を抜いていたら酔いそうな感じです。
山道などでは運転してないと酔ってしまう我が家の運転手さん。
今回、車が大きくて私が運転する気は全くなかったのですが、今後、キャンピングカーだと、彼がずっと運転してないとだめかも(笑)
また、当然ですが、テーブルがあるからといって、モノを乗せたままにして車を走らせると、ビューンと、どこかに行ってしまいます。
窓の上の収納や、流し下の引出し、ちゃんと扉にロックがかかるようになっていて、うっかり外したままだとそれも大変なことに…。
引き出しがガシャン!と出てきたり、扇風機が飛んだりしました(笑)
カウンターの上には、ずれ止めのマット??が敷いてあって、それがものすごく強力で、いい仕事をすることもビックリ。
洗って水切っている食器をかごに入れて置いてたんですが、マットの上だとびくとも動かず。
100均とかで売っているメッシュのマットなんですけど、使える!!
さて、最初の宿は 水がと~~ってもきれいな川の横でした。
遅めの到着だったのですが、テントを出さなくていいので、楽ちん。
外にBBQセットとテーブル椅子だけ出して食事。
終わったら車の中でのんびりして就寝です。
お風呂は 美人の湯 しろとり へ。
美人の湯というだけあって、お湯がめちゃくちゃよかったです。
次の宿に向かうまでに郡上八幡にも行きました。
交通の便がいい場所ではないのに、観光客が多いのにびっくり。
日本人だけでなく、海外の方もかなりの割合でした。
うんざりするくらいの暑さでしたが、郡上おどりの雰囲気(実際は夜なので観てない)を感じながら、古い街並みと親水空間を楽しみました。
道路脇。家の足元には鯉が!
おしゃれな木の雑貨屋さんやカフェもありました。
2泊目はめいほう高原キャンプフィールド。
冬はスキー場とあって、結構涼しい。夏キャンプは、スキー場がおススメかも。
キャンピングカーということで急遽、場所を変更してくれて、電源付きの大きな駐車場に。
目の前はBBQ広場でした。
その広場の空いている芝生を使っていいよ!とのことで、まるでプライベートキャンプ場のようにノビノビさせてもらいました。
このキャンプ場の行き帰りに立ち寄ったのは道の駅 明宝ですが、入ったトイレに水着の家族が居て、びっくり。
施設の奥から川へ降りれて、川遊びができるようです。
有名な(この辺りに来るまで知らなかったけど 笑)明宝ハムや明宝ジェラートもあるし、
他のショップも充実してました。
おに助、パティスリーフラン、おススメです。
この道の駅、近かったら子連れで毎週通ってたかも!!!
3泊目はグリーンウッド関ケ原。
事前の予約の時は、ACサイトが空いてなかったのですが、直前に電話したらなんとOK。
ACサイトに変更してもらって、快適な夜・朝を迎えました。
夜はいつものようにテーブル、椅子を出して、外で焼き物などを食べたのですが、朝は起きた時からじりじりと暑くて…。
車の中で(エアコンの効いている室内で)食べました。
窓の外には、暑い中、テントなどを片づけている人…ちょっと申し訳ない気持ちになりました…。
↓は、キャンプ場の人に教えてもらった、ひまわり畑での1枚。
…私は何枚も何枚も写真撮ったのだけど、ささっと撮った息子の写真には敵わず、彼から拝借(笑)。
そして、友達に教えてもらった池田温泉でひと風呂浴びて、京都へ…。
京都に着いても1泊する私たち。
宿はRVパークという車中泊できる駐車場です。
最近、こういう駐車場が全国に整備されつつあるそう。
電源やトイレ、シャワーがあり、洗濯や汚物の処理もできます。
いろんなキャンピングカーが泊ってました。
ワゴン車で日本旅行中な感じの外国人家族も居ましたよ。
この夜は、外にテーブルなどを出す感じでもないので、キャンピングカーの中で。
久々のテレビを観ながら、ジャンキーなものを。学生の一人暮らし気分。
カップ麺も久しぶり!選ぶ時からテンション上がりました(笑)
初めてのキャンピングカー生活は、なかなかいい経験になりました。
これまで普通のキャンプは何度もしてきたのですが、やってみなくてはわからない気づきもいろいろ。
冒頭に書いた「揺れ」はもちろんなのですが、それ以外にも…。
借りた車は6人寝れる設定なのですが、あくまで寝袋サイズ。テントなどの人数表記かなぁ。この車に6人で何泊も…はしんどいです。
寝返りも自由に出来ないので。
大人だと寝るのは3人かな…。
そして、今回借りたキャンピングカーは、家庭用エアコンを積んでいました。
夜、駐車中に泊まるスペースを快適な温度にするためでもありますが、走行中も車のエアコンだけでは後ろの空間を賄うことが出来ずに、家庭用エアコンをつけることになります。
車のバッテリーの残量が表示されるのですが、それが「70を切らないように気を付けてくださいね!」と最初に説明を受けました。
車が走っている間は発電できるけど、それでもこの暑い夏、後ろの家庭用エアコンをガンガンに稼働させていると、バッテリーがあがってしまうかもしれないとのこと。
扇風機を併用しながら、バッテリーの残量を見ながらのエアコン操作でした。
結果的には今回80を切ることはなかったのですが、数字とにらめっこしながら電気を使い、夜、電源付きのサイトでコンセントにつながった時に「ホッ…」とする感じ。
「太陽光発電パネルを積んで走ったらどうなのか?」「でもそうなると、重くて車の燃費が悪くなるよな」…などと家族と話しながら、
普段、節電節電と言いながらも、きちんと電気のこと考えてなかったなと思いました。
エアコンといえば、室温設定の難しさも痛感。
狭い空間なのですが、なかなか3人にちょうどいい温度に出来ないのです。
その一番の理由は「高さ」かなと思いました。
夜寝るとき、家族3人、それぞれ違う高さで寝ます。
一番高いのは運転席の上。そして、後ろのベッドが高さ的にちょうど真ん中あたり(この上部に家庭用エアコンがあります)、一番低いのは、テーブル・椅子になっている部分をベッドにしたところ。
下に寝ている人は凍えているのに、上は汗だく。
ファンや扇風機を活用するなど、いろいろ工夫が必要です。
トップがテントのように開いて上にも寝るタイプのキャンピングカーも見かけますが、上の人は暑くないのかな~~。などと気になります。
そして、そもそも、キャンピングカーには、何の設備が整っているのか…何があればいいのか…考える機会にもなりました。
「電子レンジ」。
今回、自分たちは使わなかったけれど、当たり前のように鎮座してました。
「電子レンジを使うときはブレーカーに注意」との説明もあって、要らないんじゃないか…と思いましたが、将来、こういう旅行を数か月してみたい私たち。
あった方がいいものなのか???
我が家の電子レンジ、もし壊れてもしばらく買わないでおこうと思っているから、私にとっての優先順位としては低いかな。
それにしても、今回のように頭の上の高さにある電子レンジは、私の身長では、ほぼ使えない…(笑)
収納の位置や大きさ、設備のレイアウトなど、「すまいの設計」という観点でも、いろいろ興味は膨らみました。
そして「トイレ」。
今回借りたレンタカーにはトイレがついてません。
「まぁ、今回は基本キャンプ場に泊まるし、無くてもいいか…でもあれば便利なんじゃないかな!高級なキャンピングカーにはトイレがあるのかなぁ…」
などと、お気楽に考えていました。
友達にキャンピングカーのことを話しても、「へ~!トイレはついてないんですね(ついているかと思った!)」という私と同じような反応。
でも…トイレがついているというのは、実はとても大変なことなんだと気づきました。
流しはついているので、洗面や食器を洗ったりすることはできます。
給水タンクと排水タンクを積んで走っているのです。
出発時は満タンの給水タンクに空っぽの排水タンク。
当然、ある程度使ったらその水量が逆転してくるので、給水タンクには追加で水を入れ、排水タンクの水は捨てることになります。
給排水のタンクの水量や水質も自分たちの責任で。
トイレがついているということは、トイレ用の水の準備はもちろん、汚物の処理もすることになるということです。
(RVパークにはその洗浄施設がついています。)
家では普段、レバーをひねればきれいな水が出て、汚物はどこかに消えてしまう。
上下水道も、電気も、ガスも…。つながっているありがたさ。
今回「住みながら走る」ことで、
・人が生活するということはどういうことか。
・見えない人(時間軸でも空間軸でも)の力にとてもお世話になっているということ。
に改めて気づかせてもらった、貴重な体験でした。
次はいつ、こんな旅ができるでしょうか?
・・・・
追記:キャンピングカーに必要なもの…番外編。
出発直前に息子が「これ、持っていこう!」と家のスピーカー(BOSE)を積んでいきました。
これがとてもいい!
いい音って、いい。空間の質がぐん!と上がる。五感(の一つ)って大事だとしみじみ。
「え~~。そんなの持っていくの…要らんのじゃないか。」と言ってしまった私を大きく反省。
音の影響が大きいってことを、また後々気づくことになるのです。…つづく。