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町家について

sumaoの町家について

sumaoの町家は明治35年に建てられました。

1列4室型とよばれる、京都の一般的な町家の特徴がよくわかる構成、いわゆる「うなぎの寝床」です。
幅、約2間半の間口に、道路から庭まで4つの部屋が並んでいます。

「トオリニワ」と呼ばれる幅1間の土間が庭まで続き、そこに「おくどさん(炊事場)」がありました。
現在残る多くの町家がそうであるように、今は台所の部分の土間は床上げされていて、
靴をはかなくても料理ができるようになっています。

2013年3月 sumao改築前

sumaoの町家の特徴は、専門家によると「表屋造り『風』」。

「表屋造り」とは、比較的間口が大きい町家で、道路に面して手前と奥の2棟構成になっています。その間に坪庭があり、道路側が「ミセ」、奥庭側が「オク」と呼ばれていました。お商売をされる町家でこの「表屋造り」が多かったようです。

「ミセ」は、商品を並べたり、商談したりとお商売の場。
「オク」は、特別な人をお招きするおもてなし空間、そして家族の居住空間。

sumaoの町家は2棟に分かれてはいませんが、「ミセ」とその奥の台所との間に坪庭があり、平面上は「表屋造り」。元々は着物関係のお商売をされていた方の住まいと聞いていますので、お商売の場と家族の空間を隔て、光も風も通る坪庭をもつ、「表屋造り」を真似て作ったのかもしれません。

私たち一家が住みはじめて1年程経ったころ、この町家に手を入れさせていただきました。
壁に貼られていた合板を剥がし、土壁を出して塗りなおすという、どちらかというと本来の町家に戻す工事行程には、私たち一家もできる限り参加しました。

そしてまた数年後、「sumao」にするための改修。
「ミセ」の部分を本来の使い方にして「店」にしたのが、当店「sumao」です。
ここに住み始めた当初は、考えてもみなかった使い方でした。
でも、きっとこの町家がそう導いてくれたのでしょう。「すまい」が「すまい方」を変えてくれました。

改修といっても、内部は簡単な棚を作っただけですが、表の格子は外させていただきました。でも、また元にもどせるようちゃんととってあります。この格子は地蔵盆の時などにも外して・・・

2010年8月 地蔵盆時の様子

こんなふうにお祭りしたこともあります。

そんな改修やお祭りの時の様子は、すまい方日記にも綴っていきたいと思いますので、ぜひごらんください。
そしてご来店いただいて実際に、sumaoの空間・町家を楽しんでください。

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