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すまい方日記

町家 改修記録その2(自分たちでちょこちょこ壁はがし)

町家に住んで丸2年くらいたった時に、工務店さんにお願いして本格的な改修をお願いしたのだけど、
それまでにちょこっと自分たちで手を動かしていました。
手を動かしたといっても、家の壁や柱を覆っているべニアを剥がす・・・といったたぐいですが。
本来町家というのは、木と土と紙で構成されていて、真壁(柱が表しになっている)で、壁は土でできているのですが、
この家は、壁が化粧べニアで覆われて土壁はもちろん柱も見えない状態でした。
後に私は、町家に関わるような仕事をすることになり、このような改修はよくみられること、しかし
大壁にすることは、壁や柱の呼吸を妨げることになり、家にとってよくないことも知りました。
このような改修が多いのは、土壁のメンテナンスができずに、土がポロポロおちるようになってきたのを隠すため、
またそのころの流行りのインテリア?としてモダンに見せる意味もあったようです。
プリント合板やビニルクロスといった新建材が出てきたころの改修です。
べニアをはがして、本来の土壁と柱が見えてきたとき、この家が、「ふうっ!」と息をしてくれたような気がしました。
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